いつまでも健康でいたい
富裕層の多くは100歳まで長生きしたいと考えている。
これはUBS Financial Servicesが100万ドル以上の投資可能な資産を保有する5,000人を対象に行ったアンケートの結果だ。
対象国は欧米やシンガポール、台湾、中東など。地域によって差は見られるもののドイツ、スイス、メキシコ、イタリアでは7~8割の富裕層は100歳まで生きたいとしている。
実際、富裕層とそうでない層とでは、平均寿命が10~15歳の差が出るという調査結果がある。
調査には健康習慣の差が挙げられており、富裕層は普段から「健康で長生きしたい」という意識の差も大きいのではないだろうか
健康への投資も欠かせない
富裕層は健康にかなり気を配っている。
一般人は、飲酒や暴飲暴食、運動不足が続いたとしてもさほど気にしない。何らかのイベントや人目を気にする場面が出くわすと急に焦り始めるのだ。
しかし、富裕層は不健康にすごしたことで後々余計な出費をしないように逆算して行動しているほど、健康に気を付けている。
例えば、富裕層は人間ドックやがん検診といった、病気になる前にお金をかける傾向が強い。
メディカルサロンに通う人が多く、普通の健康診断よりも、もう少し詳しい健診を頻繁に受ける人もいる。病気を予防するほうが、コストパフォーマンスが高く、健康で長生きできるのだ。
歯への投資
富裕層は歯を大事にしている。
虫歯予防という目的もあるが、それ以前に歯は万病のもとといわれるくらい病気につながる可能性を考慮してのことだ。
また、歯は見た目の印象に大きな影響を与える部分でもあるので、歯列矯正やホワイトニングにお金をかける人も多い。
もちろん、セルフメンテナンスもしっかり行っており、歯磨きは朝昼晩しっかり行い、水流や超音波で歯間の汚れをしっかり落とす。
歯をケアすることは、健康はもちろん、社交的な意味合いもあり、費用対効果が大きいのだ。
不健康は収入ダウンにつながる
健康と所得にはつながりがあり、富裕層は健康にお金を使う。
ケガや病気によって体調が悪くなれば、生産性が下がり、気分も後ろ向きになってしまうので、収入にもつながってくるためだ。
富裕層は資産があることで直近の生活に惑わされず、数十年後の資産をつくるにはどうしたらいいのかを考えることができる。
これは健康にもいえることだ。20年後、30年後の健康を見据えた行動をとることができれば、結果として健康的で長生きすることができるというわけ。
富裕層にとって健康とは維持するものではなく、常に追求し続けるものなのだ。