
お金持ちは友達が少ない
同じ境遇の人がいない
金持ちなら遊ぶ金もたくさんあるんだから、友達もサクッと作れるだろうと思うかもしれない。でも、僕の体感ではまったくそんなことはない。むしろ逆で、友達はほとんどできない。
学生の頃はそうでもなかった気がする。そりゃ、雑談の中でなんとなく居心地の悪さを感じることはあったよ。でも、友達と呼べる同級生が何人かはいた。学生ってのは学校と実家を行き来しながら勉強かスマホかという生活を繰り返す存在で、自分の殻に閉じこもるのが得意なお年頃だ。同じ話題を何日擦っても苦にならない。学生時代の関心事といったら、勉強、クラブやサークルの人間関係、SNS、動画、ゲーム、その他の趣味、アルバイト、せいぜいそんなとこだろ。
でも、卒業して社会に出るとそうじゃなくなる。お金の有無は興味関心の範囲からライフスタイルまで浸食して、友達との境遇の差がはっきりと認識できるようになってしまう。
僕としては、結婚したら家を買い直したほうがいいだろうなと思ってるものの、そもそも若いうちから不動産を買ってる同級生が他にいない。これだけでもう気まずいのに、もし結婚して子どもが幼稚園に通いだすとなると、ますます価値観のギャップを感じるんじゃないかと思う。親を見てるとそう思うよ。
自分や子どもの学歴を喋るのは、自分の資産額をうっかり暴露するようなもんだ。子どもを慶應幼稚舎や若葉会幼稚園に行かせようとする奴が、金のやりくりに苦しんでいるわけないからな。
昔の友達と話が合わなくなってくると、自然と合う回数も減っていって、ただでさえ少ない友達がもっといなくなる。友達がたくさんいれば偉いというわけじゃないのは分かってるけど、たまには何も考えずに話をしたいと思うこともあるんだ。
富裕層同士は気の置けない友達にはならない
じゃあ金持ち同士で仲良くやってりゃいいだろと思うかもしれない。もちろんそうしている人もいる。実際、富裕層同士が集まって、気さくに話すという場面は何度もあるし、僕も経験したことがある。そういう場面では、ライフスタイルのギャップが少ないから、お金の話も気兼ねなくできる。
だけど金持ちはみんな秘密主義だ。本音でぶつかり合うということもしない。用心深く相手の話を聞くし、自分のことをあまり喋らない。もし金持ちがうまい話を持ってきたら、相応の見返りを求められているんだなと思わないと相手の不興を買うだろう。そういう価値観で、常に腹の探り合いをするのも疲れてしまう。友達にするにはまどろっこしい。表面上の会話は楽しめても、心の置けない大親友になることはほぼないと思う。