
宇宙を目指す富裕層
米アマゾンの創業者ジェフ・ベゼスは宇宙旅行へ
2021年7月20日、自身が保有する宇宙開発企業ブルーオリジンの初の有人飛行に搭乗し、短時間の宇宙旅行に成功している。
宇宙船「ニュー・シェパード」は民間発射場から打ち上げられた。
発射から2分後、カプセルはロケットから切り離され、宇宙空間と大気圏の境目「カーマン・ライン」に向かって上昇を続け、最高高度約107キロに達した後、パラシュートで降下しテキサス州の砂漠地帯に着陸という結果になった。
地上へ戻る際、ベゼス氏は「船内のクルーはみんなすごく幸せだ」と伝えている。
金に糸目を付けず宇宙へ
ベゼス氏だけではなく、多くの大金持ちと呼ばれるような超富裕層は宇宙へ行きたがるようだ。
アメリカの実業家デニス・ティトはロシアに対し、費用を負担し宇宙船ソユーズに乗っている。
初めて費用(2,000万ドル)を自己負担したため人類初の宇宙旅行者とされているほどだ。
その後も2008年までロシアを経由して多くの実業家が宇宙へ飛んでいる。
しかし、ベゼス氏の成功によって今後、増えていくだろう。
実際、2021年12月28日に日本の大富豪である前澤友作氏は100億円を支払って宇宙旅行へ旅だっている。
宇宙ベンチャーに乗り出す世界の超富裕層たち
ベゼス氏以外にもテスラのCEOだったイーロン・マスク氏も2002年にスペースXを設立して以来、ロケットメーカーとしての地位を確立している。
これらの超富裕層のモチベーションが、宇宙という未知の空間への憧れであることは間違いない。
ベゼス氏やマスク氏は夢やロマンに大金を投じている。しかし、貴重な時間や莫大な資金を費やするのは、それだけではないはずだ。
大成功を収めている彼らにとって宇宙開発は新しいビジネスチャンスと考えている。しかもまだ開拓段階にある未知の可能性を秘めた巨大ビジネスだ。
競合もかなり限定されているので、このチャンスを活かさない手はない。
もう一つは趣味の追求である。富裕層は人と違う体験を求める傾向にあるが、超富裕層にもなると地球上にあるものではありきたりに見えるのだろう。
超富裕層にとって宇宙船はフィクションの世界のような究極の乗り物なのだ。
実際、宇宙旅行ビジネスを行うヴァージン・ギャラクティックという会社が行ったプロモーションの開始直後、1枚25万ドルのチケットが600枚も売れている。
購入者はトム・ハンクスやレオナルド・ディカプリオ、レディ・ガガなどの有名人が名を連ねていることから、関心の高さがうかがえるだろう。
