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富裕層への誤解

地位や名声にこだわる?

富裕層と名声と炎上

ある程度の富を獲得した金持ちが次に手を出すのは、地位とか、名声とか、SNSでのフォロワー数やいいね数だろうと思うだろうか?

それは半分は当たっており、半分は間違っている。

富裕層は、富を見せびらかすことが厄介な問題を招くかもしれないということをよく知っている人が多い。それを避けるか、利用してやるかの違いだ。

ただ、知っていることと実行できるかは別の話だが。反発しないように気を付けることはできても、相手に好印象を与えるかどうかを投稿前に知るのは困難だ。

ソーシャルネットワークでは、自分の私生活を簡単にさらけ出すことができる。実際、本当かどうかは定かではないが、多くの人たちがきらびやかな生活をSNSにアップロードしている。

生きることさえやっとという内情を吐露するのと並んで、そんな悩みとはまったく無縁と言いたげな、正反対の輝かしい私生活が投稿されることもある。投稿のタイミングが悪かっただけだ。しかし、このギャップに正義感や不公平感を感じる人は多いだろうから、たくさんの反発が来ることは目に見えている。

有名人も、自分の生活と他の人の生活にギャップがあることを想定できず、ちょっとした投稿で炎上することがある。一方、炎上に加担しているのが高所得者というのもかなりよくある話だ。たいていのものを金で解決できるようになると、Twitterで説教するのが楽しくてしょうがないというダークサイドに落ちてしまって、悪質なクレーマーになったり言葉狩りをしたりしている人もいる。悲しいことに……。

決して表舞台に出たがらない富裕層もいる

金持ちだからといって必ずしも華やかな生活を自慢するわけではないし、華やかな生活をしているからといってわざわざ公表するとも限らない。いわゆる超富裕層と呼ばれるほどの資産持ちになると、自分や家族のプライバシーが守られることを重視するきらいがある。メディアの注目を集めたいと思うセレブとは状況が違う。名声を得ることに対して、メリットよりもデメリットの方が勝るのだ。

だからSNSはやらないし、もしやっていたとしても、当たり障りのない趣味アカウントに留めるか、SNSで決して公言してはならないことを家族全員で擦り合わせるくらいはやる。

不動産王と言われた人物が大統領になることもあったが、それは彼の特性だったと言わざるを得ない。彼ほど稼いでいる人でも、必要以上に目立ちたくないとひっそり生活している富裕層のほうが多いように見える。