
特別扱いのサービスが受けられる?
大口顧客だと特別扱いされる
昔、「富裕層は特別扱いのサービスを受けられるのか?」と聞かれたので、「いや、客単価が高い人への扱いが違うだけ」と答えたことがある。
富裕層ならではの特別扱いサービスといわれると、すぐには思いつかない。もちろん、大口顧客向けのサービスはある。でも、それは特定の店だけに毎年大金をつぎ込んでいたら特別扱いされる可能性があるだけで、家柄とか資産保有額とかはそこまで重視されてない気がする。
例えば銀行だ。親が大金を預けている銀行支店に行くと「〇〇さんのご子息」と一瞬でバレて世間話が始まる。それなりの取引をする場合は応接室を貸してくれて、茶とお菓子をいただく。
誰かが僕の好物を喋ったらしく、好物の菓子が出てくることもある。でも、口座を持っていない支店ではそこまでされたことはない。まあ、関係ない支店から特別扱いされたら怖いし。
前回少しだけ触れた「外商」は、富裕層を特別視したサービスだろうか?彼らは百貨店から好みに合った商品を選んで自宅まで持ってきてくれるし、「こういうのが欲しいな」といえば頑張って探してくれる。「店に行きたいな」と言えばお迎えに来るし、一緒に品物を選んでくれることもある。
確かに富裕層・著名人向けではあるかもしれないけど、これはお中元やお歳暮をたくさん贈るために百貨店を使う法人にもやってるはずだ。
だから、富裕層なので特別扱いされているというわけじゃない。経営を支える大口顧客とその関係者に「ここを利用して良かった」と思わせるのは重要で、商売人として当たり前だと思う。
それに、それなりの大金を使い続けないと受けられないサービスが特別扱いかといわれると疑問は残る。
富裕層でも一握りしか利用できないサービスもある
そういう意味での”特別扱い”であれば、裕層向けに資産管理を手伝う金融サービスである「ファミリーオフィス」には夢があるかもしれない。
富裕層向けのサービスにはプライベートバンクという資産管理を支援してくれるサービスもあるが、それの上を行くのがファミリーオフィスだ。
基本的に、100億円以上の資産を持つ一族が行う資産管理・運用方法として知られている。
資産運用だけではなく、税務を一手に担うとか、後継者に寄宿学校(ボーディングスクール)の手配をして教育を施すなど幅広い対策を講じて一族の資産を守っていく。
アルケゴス・ショックという、ファミリーオフィスの破綻による金融ショックが起きたことを皮切りに有名になった。さすがに100億円となると殿上人という感じだけど、銀行や証券会社よりも融通が効くので興味を向ける人も多いかもしれない。